Proof Master

Proof Master(大日精化工業株式会社)について書こう。
色校正に使用されるインクジェットプリンターの問題点として1:専用の紙が必要(高い)、2:紙の質感が印刷機とことなる、3:専用メディアが高価というところがあげられる。
→本紙校正に対応したインクジェットプリンターの開発。背景:校正を簡単にやりたいというユーザーの声があった。

市場の色校正でこのインクジェットが狙っているのは、本機校正、平台校正、ハイエンドDDCP、ハイエンドなインクジェットプリンター。本機校正はコストがかかる、平台校正は販売停止と品質が安定しないまた版の代金もかかる、インクジェットは上記の課題がある。ハイエンドDDCPはオフよりきれいにでてしまう。またラーニングコストが高い。廃液の処理の問題もある。


解決策としてMastermindとの水性インクジェットプリンタを共同開発。それがProof Master。

Proof Masterは低コスト。なぜなら???
専用の紙を使わないから!。
Proof Masterはインクの代金しかかからない(印刷用の紙なら1枚あたり1円にもみたない)。

現在22台稼働中



Proof Masterの問題点
スピードと対応している横幅(印字幅が594mmしかない)に問題がある。
オートシートフィーダーでシートフィードするにはある程度の厚みが必要(コシがいる)
蒸着紙はインクがのるのとのらないのがある(後でわかった)
表裏見当があわない


Proof Masterの性能
A2を一枚刷るのに15分(プリンターの方が早い)
万葉紙がセットできる
8色インク
色差の変動はΔE:1で収まっていた(用紙は不明)
ORISのカラーチューナーでJCの機器認証を1bitと8bitの両方で取得
ノズルでインクを用紙につけた直後にハロゲンランプで定着させる(ノズルと一緒にハロゲンランプも動く)
定着のため用紙の下からも40度くらいの熱をあてている
うすい紙にうらぬけはしない

その他
稼働ユーザーで複数台入れることが多い
理由:出力速度が遅いため
インクジェットが一番インクをつかっている(一番コストがかかっている)のは洗浄